【事務所概要】

事務所名 行政書士ながお事務所
代表者  行政書士 長尾邦宏
住所   横浜市港北区新横浜
電話   070-9066-3712
営業時間 9:30~18:30(事前予約にて時間外可)
休業日  土日祝日(事前予約にて対応可)
E-mail  お問い合わせ(24時間受付)

相続手続きは行政書士におまかせ 戸籍収集から預貯金・クルマの名義変更までの流れを解説

相続

相続が発生したとき、「まず何から始めればいいのか」「誰に相談すればいいのか」と悩む方は少なくありません。
実際、相続手続きは戸籍の収集から始まり、財産調査、遺産分割協議書の作成、そして預金の払戻しや名義変更など、多岐にわたります。

この記事では、行政書士に相続手続きを依頼することで得られるメリットを、各手続きの流れに沿って解説します。司法書士や税理士など他の士業との違いにも触れつつ、「行政書士だからこそできるサポート」をお伝えします。

行政書士に依頼できる相続手続きとは?

行政書士は、官公署に提出する書類の作成や、権利義務・事実証明に関する書類作成を行う国家資格者です。相続の現場では、主に次のような業務に対応しています。

  • 戸籍収集と相続人確定
  • 相続関係説明図や法定相続情報一覧図の作成
  • 相続財産の調査と財産目録の作成
  • 遺産分割協議書の作成
  • 銀行・証券・保険などの名義変更・解約手続き(書類作成・提出代行)
  • 自動車の相続による名義変更(運輸支局への申請代理)

行政書士は、弁護士や司法書士、税理士と異なり、争いのある案件の代理や登記申請・税務申告そのものは行えませんが、日常的な相続実務の大部分に対応可能です。

行政書士に依頼するメリット(手続き別)

① 戸籍収集と相続人の確定

相続の第一歩は、被相続人の戸籍を出生時から死亡時まで、一連の戸籍をさかのぼって収集し、相続人を法的に確定することです。
しかし本籍地が全国にまたがることも多く、請求漏れや読み間違いも起こりやすい作業です。行政書士は戸籍収集の専門家です。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 本籍地が複数ある場合でも、全国の市区町村へ正確に請求できる
  • 改製原戸籍や除籍の読み解きにも対応する
  • 代襲相続の有無を含めた相続関係を正確に把握する
  • 相続関係説明図や法定相続情報一覧図(法務局提出用)を正確に作成する

※なお、「広域交付制度」は相続人ご本人が窓口で戸籍を取得する制度であり、行政書士が代理取得する場合は対象外です。制度の違いも含め、効率的な取得方針を丁寧にご案内します。

② 相続財産の調査と財産目録の作成

相続財産がどれだけあり、どこにあるかを正確に把握することが、次の遺産分割協議に直結します。
調査対象は預貯金・不動産・有価証券・保険などに加え、時には負債の有無まで及びます。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 預金残高証明書の取得に必要な照会書面の作成と手続き
  • 市区町村や法務局からの不動産関係資料の取り寄せと読み込み
  • 生命保険や自動車などの名義状況の確認
  • 明瞭な一覧表形式の「財産目録」の作成により、相続人間の協議をサポート

③ 遺産分割協議書の作成

相続人全員で確認・合意したうえで、遺産の分け方を取り決めた「遺産分割協議書」は、各種相続手続きの必須書類です。
行政書士は協議そのものの代理や仲裁はできませんが、中立的な立場から、実現可能な分割案の整理や文書化を行えます。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 中立的な立場で相続人全員に納得性のある遺産分割協議書の作成をサポート
  • 形式不備による再提出を防ぐ、実務に即した文案の作成
  • 印鑑証明書や押印管理など、事務的負担を軽減
  • 相続人間の連絡調整について柔軟にサポート(任意の範囲で)

④ 銀行預金・証券・保険等の名義変更・解約手続き

遺産分割協議が整い、遺産分割協議書が完成したら、いよいよ各相続人が具体的な財産を取得する段階です。銀行・証券・保険などの金融機関ごとに書類や様式が異なるため、個別に相続人自身で対応するのは大きな負担になります。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 金融機関ごとの提出書類・記載内容の違いに柔軟に対応できる
  • 委任状を活用して書類作成・提出を一括して代行できる
  • 複数の金融機関・証券会社への同時進行にも対応できる
  • 公正証書遺言や法定相続情報一覧図の活用にも精通している

⑤ 自動車の名義変更手続き(相続による移転登録)

被相続人名義の自動車を相続する場合、陸運局(運輸支局)で名義変更の手続きが必要です。
この手続きは、行政書士の独占業務(自動車登録申請手続代理)に該当するため、まさに行政書士の得意分野です。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 陸運局への申請書類の作成・提出をワンストップで対応
  • 遺産分割協議書との整合をとったスムーズな登録手続き
  • 複数台・ローン付き車両・ナンバー変更など、複雑なケースにも対応

自動車の所有者変更が遅れると、自動車税の通知や保険手続きに支障が出ることがあるため、早めの名義変更が必要です。

⑥ 遺言書がある場合の対応

相続に際して遺言書が残されている場合は、その内容に沿って手続きを進めることができます。
ただ、自筆証書遺言の場合は、開封前に家庭裁判所で「検認」という手続きを行う必要があります(※法務局に自筆証書遺言保管制度で保管されていた場合は不要)。

▶ 行政書士に依頼するメリット

  • 遺言執行手続きの一連の流れをサポートできる(例えば、自筆証書遺言保管制度を利用していた場合は「遺言書情報証明書」を取得する必要性等を含めて)
  • 公正証書遺言がある場合、内容の確認と相続手続への反映をサポートできる
  • 遺言の内容に沿った相続関係説明図の作成や、遺言に基づかない場合の遺産分割協議書作成にも対応できる
  • 必要に応じて、司法書士や弁護士と連携し、検認の申立てや登記等にも円滑に対応できる

他士業との違いは?行政書士が「最初の窓口」に向いている理由

士業主な対応範囲
行政書士戸籍・財産調査、書類作成、銀行・保険の手続き等、相続実務の多くをサポート
司法書士不動産の相続登記(法務局への申請)
税理士相続税の申告、財産評価、節税アドバイス
弁護士相続人間の争いへの法的対応、代理交渉、調停・訴訟

行政書士は、法律実務の最前線というより、生活上の実務に近い身近な相続サポートの専門家です。
特に「争いはないけれど、手続きが煩雑で困っている」という方にとって、「最初の窓口」として行政書士は非常に頼れる存在なのです。

まとめ

相続手続きには、戸籍収集、相続関係の確認、財産調査、遺産分割協議書の作成、金融機関での手続きなど、さまざまな工程があります。行政書士は、その大部分の実務に対応できるため、ワンストップでスムーズな手続きが可能です。

登記申請や税務申告、相続争いへの対応など、他士業の力が必要な場面では、適切な専門家をご紹介しながら全体を見通したサポートをいたします。

相続手続きは「最初に相談できる専門家」である行政書士に依頼することがスムーズな解決への近道です。

この記事は、新横浜エリア・港北区を中心に遺言書作成・相続/遺産整理手続きのサポートなどを行う「行政書士ながお事務所」が執筆しています。

当事務所では、相続人の確定や財産目録の作成から遺産分割協議書の作成を経て、金融機関ごとの相続手続きの代行まで、相続手続きをフルでサポートしております。

相続に関してお困りの際は、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください。初回のご相談は無料です。

この記事、どんな人が書いてるのかな?といった関心を持っていただいた方はどうぞ当事務所のホームページをご覧ください↓

👉「行政書士ながお事務所のホームページ」


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